近松門左衛門が描いた悲恋の物語『曽根崎心中』のヒロイン・お初がいた茶屋はこの付近。恋仲の徳兵衛と心中へ向かう際、まず梅田橋を渡って天神の森へと姿を消した。昔から橋はあの世に繋がる象徴として浄瑠璃でも描かれていた。当時は北側の梅田墓へと続いており、参道として界隈で一番古くに架けられた。石碑はないが、近くのビルに梅田橋の名前が残る。