江戸時代の遊女かしくの墓がある日蓮宗の寺院。かしくは酒乱で、酔った勢いで兄を刺殺してしまう……。首打ちの刑に処される前に断酒を誓ったことから「断酒の神」として信仰を集めるようになった。処刑の直前、役人に油揚げを所望してその油を髪になでつけ、身だしなみを忘れぬ姿も話題になり、浄瑠璃や芝居でも上演されている。