日本近代医学の祖・緒方洪庵は、のちに大阪大学医学部へと発展した適塾の創始者。門人に福沢諭吉らを輩出した。恩師・中天游(なかてんゆう)を慕って同じ龍海寺に自らの墓を建てた。洪庵の墓の傍には刺客に襲われた亡くなった弟子・大村益次郎の、その際に切断した右足が葬られている。これは益次郎が洪庵を慕った遺言によるもの。