小説家の水上瀧太郎(1887~1940)は東京出身。長くビジネスマンと作家の二足のわらじを履き、保険会社で大阪勤務も経験した。碑には、大阪時代の経験をもとに描いた代表作『大阪の宿』の一節、人恋しい秋の星空の下を川船が、艪の音を「ぎい」とさせて通り過ぎていく描写が刻まれている。